2005年の城島退団以来ずっと言われ続けてきた
福岡ソフトバンクホークスのウイークポイント・捕手。
細川、鶴岡とFAで他球団の正捕手を獲得し
即戦力に期待しつつ、若手の成長を期待する。
そんな感じで何年もやっていたが
即戦力はベテランになり、若手は思ったより伸びない。
そこへきて昨オフは、細川がチームを去った。
そんな不安だらけだった捕手のポジションで
2017年にブレイクしたのが甲斐拓也だった。
2016年まで出場13試合だった男が103試合に出場。
バズーカー砲と言われる強肩を武器にチームをVへと導いた。
ベストナインとゴールデングラブ賞のダブル受賞は
2011年の細川以来。
これでしばらくは捕手・甲斐時代の到来だ!!
となるのかどうか???
城島引退以降の捕手登録出場試合数は以下のようになっている。
2006年
山崎105 的場82
2007年
山崎100 田上91 的場35
2008年
高谷62 山崎60 田上52
2009年
田上138 山崎30
2010年
田上84 山崎77
2011年
細川97 山崎86
2012年
細川92 山崎85 高谷64
2013年
細川112 山崎91(同年オフFAでオリックス移籍)
2014年
細川112 鶴岡98
2015年
高谷93 鶴岡56 細川59
2016年
鶴岡103 細川49 高谷37
2017年
甲斐103 高谷92
2009年打力を武器に138試合に出場しベストナインにも選出された田上は翌年大きく試合出場数を減らした。
城島は1997年から2005年までケガをして84試合の出場に終わった2000年以外はすべて100試合以上の出場。
いかにすごかったがわかるし、彼に任せておけば安心という時代だった。
今後捕手は甲斐に任せておいて安心となる時代は来るのか?
そもそも昨年にしても出場数は高谷とそれほど変わらない。
若手投手は甲斐、ベテランと外国人投手は高谷という組み合わせが多く、
2017年はすべてを任せられたわけじゃなかった。
もちろん高谷の存在が大きいわけだが、正捕手と呼ばれ続けるためには
どの試合でも先発で出られる実績と信頼がほしい。
さらに甲斐を脅かす存在が、若手世代。
2014年ドラフト2位入団の栗原陵矢は今年で4年目の21歳。
昨年はウエスタンリーグのレギュラーとして70試合に出場。
一軍でも3試合に出場した。
さらに2016年ドラフト2位の九鬼隆平がいる。
ルーキーイヤーの昨年は
三軍で64試合打率.257の7本塁打、
二軍でも21試合に出場し2本塁打を放った。
鶴岡がFAでチームを去り、2010年ドラフト1位の斐紹をトレードで放出。
一軍候補の2人を出しても新たな捕手補強をしないのは
栗原、九鬼への期待もあってもことだろう。
今年は
一軍 甲斐、高谷に経験含め栗原を帯同
二軍の正捕手を九鬼にして試合経験を積ませると予想される。
二人の成長次第では、甲斐だってうかうかはできない。
その中で本当の正捕手の座をつかめる選手が出てこれば、
ソフトバンクはもっと強くなる。
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